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[全力男子]ULTRA-TRAIL Mt.FUJIレポート from kazooさん

今日はまた日中暑かったですね。

一気に全国的に夏日だったんでしょうか。
このまま一気に夏モードのなるのかな?と思えば
そうではなく、まだ朝晩の寒さは残るんだとか。

こういうときは、体調管理気をつけないと…ですね。
風邪などひかれませんように。


さてさて、そんな暑い午後を過ごしていますが、
こちらも熱いレポートが届きましたよ!

UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)に出場されていた
全力男子のkazooさんからのレポートです。

kazooさん自身の言葉が、ひとつひとつ響いてくる…
そんな感じがしました。
ぜひご覧くださいね!!

それでは早速♪

UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)を、完走しました。
今まで出場した大会の中で、最も楽しく、美しい3日間でした。

1.jpg
kazooさん 富士山をバックに


世界中から集まったトップクラスの選手と一緒に
スタートラインに並ぶのは、とても気持ちの良いものでした。


2.jpg
スタートで通るストリートは、100マイル後のゴールへのストリートでもあります。国内外から招待されたトップ選手のすぐ後ろに陣取り、スタートダッシュを図るも、失敗。


100マイルのウルトラマラソンには

「事前に予想できる唯一のことは、予想しなかった事が必ず起こること」

という言葉があります。


トップ選手ですら全てを出し切り、限界を超えて走るので、
自分でも想像しなかった事が必ず起こります。


ハーフやフルマラソンなら、足を中間点くらいで足を痛めても、
長くても3,4時間我慢すれば完走できますし、
どこでリタイアしても、会場に戻ることができます。

これがウルトラトレイルだと、
一夜走り通し中間点で痛みに苦しめられても、
その状態で80km、もう一夜を耐えなければなりません。

きつい山の中では救護は来れないので、
各エイドのたびに、まだ挑戦し続けるか、自ら判断を行います。
これは本当に難しい判断です。


3.jpg
今回の装備品。食べ物は基本的にはエイドにあるものを補給し、持っていく食べ物は最低限です。防寒着やレインウエアなどは、必ず持って走らなければいけません。自分の身の安全を怠る人は、走らせてもらえません。


今回僕も、スタート直後に膝を痛めたり、
胃を痛めて食べ物や飲み物を受け付けなくなったり、
夜間のズルズル滑る山路で転倒したりして、
何度か苦しい時がありましたが、
必ず好転すると信じて、走り続けました。


大会では、100マイルの間に10箇所のエイドステーションと、
2箇所の水のみのウォーターステーションがあります。


各エイドに到着するたびに、大きな歓声があがり、
ひとつのレースを完走するような気持ちになります。
この大会への大きな想いを持っているのは選手だけでなく、
大会に関わるスタッフの方々も同じだと、気づかされます。



レースは、終始マイペースを貫きました。
富士山は日中だけでなく夕方や早朝は、真っ赤な姿を、
夜は満月に照らされた幻想的な姿を見せてくれました。
360度、少しずつ姿を変えながら。


途中、何人もフラフラになりながら歩く選手を目撃しました。
いつも大会では、僕より前を走っている方も、
フラフラと山の中を進んでいて、
後で次のエイドでリタイアしたと聞きました。

トップ選手もリタイアが相次ぎました。
日本海から北、中央、南アルプスを全て走破し太平洋まで走る
トランスジャパンアルプスレース(通称TJAR)を2年連続で優勝している、
僕の尊敬するモチヅキさんも、途中でリタイアされました。

100マイルを走る実力が十分ある人でも、
必ず完走出来るとは限りません。


5.jpg
120キロ以上走り、杓子岳の急登の途中にある場所。
3日とも天気は晴れで、苦しい時は富士山を眺め、力をもらいました。


最後の大きな山を越えて、残り10キロは下り坂と、
ゴールへ続く河口湖畔の道です。

一人では絶対に来れない場所、
いろんな人に支えられて、
見ることができる景色を心に留めながら、
会場へ戻ってきました。

27日のちょうど日没の時間、
スタートから27時間34分でのゴールです。
速報ではUTMF男子47位、日本人では32位でした。


ゴール後、冷えと睡魔などで極度に体調を崩し、
ほとんど食べることは出来ませんでした。

深夜にゴールする予定だったので宿はなく、
知り合いが泊まっているペンションに急遽お世話になり、
朝にはなんとか回復出来ました。


3日目の28日は、最もランナーがゴールする日で、
会場もとても盛り上がります。

岡山から何人か仲間が出場していたので、最後まで応援をしました。

僕は一晩二日で終わりましたが、
この日に帰ってくるランナーは皆、2回も夜を過ごしているのです。
それでも、諦めず走り続け、
100マイルを完走する瞬間は、全ての人が輝いていました。


4.jpg
3日目、46時間の制限時間の少し前に、ゴールに戻ってきたランナー。
苦しさを耐え抜いた人にしかできない、最高の笑顔でした。



僕は来年も、この大会に挑戦しようと思います。
今年完走出来て、さらにもっと練習すれば次も完走できる、
とは限らないのがウルトラトレイルです。

だから、僕は魅かれているのだと思います。

kazooさん、素敵なレポートをありがとうございます。

本当にお疲れ様でした。
そしてなにより、おかえりなさい!!

…なんてこの記事を書きながら少しうるっと来ています。

特に先日NHKで放送された特集番組を見ているだけに、
コースなどが少し映像で残っていたりして
何か余計に感じるところがあったのかもしれませんが…。


多くのトップランナーの方のリタイアも相次ぐような状況の中、
ご自身のペースを貫かれてのゴール、本当にすばらしいですよね。


以前からkazooさんのお話しを伺っていると、
トレイルランって事前準備力なんだろうなぁということは感じますが
その準備を越えるようなことが必ず起こるという事実…
それを乗り越えていかなければならないということ…
まさに臨機応変ってことでしょうか。
トータライズされた人間力というべきなんでしょうか。
本当に過酷な自分自身との戦いなのですね。

このレースのスタートラインに立てること自体
とてもすごいことだと思っていますし、
すべての出場者の皆さんを尊敬しています。
そのおひとりである、kazooさんが
ALL DREAM NETのお仲間さんであり、
直接こうやってお話しを伺えていることに感激です。
本当にありがとうございます。


来年も挑戦されるという力強いkazooさんの言葉。
それだけでこの大会の魅力が伝わってくる気がします。


ますますのご活躍を心よりお祈りしています!!
これからも頑張ってくださいね。応援しています!!


kazooさんの次のレースは、

5/19 第21回 比婆山国際スカイラン(広島)だそうです。
早速またレースに出場されるなんてすごい!

お話し伺うこと楽しみにしています^^。


[追記]
kazooさんによると、
「また、NHKでは特集が組まれて、DVDにもなるそうです。」
…とのこと。NHKの特番インフォを楽しみに待ちたいと思います!!
インフォが解りましたらまたお知らせしたいと思います。
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