[紹介]旅の総括を香港から by Teruyoさん +α
明日3/31、2ヶ月に及ぶ旅を終えいよいよ帰国されます。
そんな中、この2ヶ月を振り返っての
思いを送ってくれましたので掲載したいと思います。
ちょっといつもの旅日記とは違ってますが
この旅がいかに彼女にとって有意義だったかが
感じられる文章でした。
それでは続きをご覧ください!
仕事ではこれまでにも何度か、どうにも心がついて行かなくて、
シャッターが切れなくて苦しくなったことがあった。
そんなときは、何に縛られることもなく、
自然のなかを散歩したり旅したりしながら
写真を撮ることが私にとってのリセット法だった。
今回も、ここぞとばかりに
思いっきりリフレッシュするつもりで旅に出た(笑)。
でも、今回初めて、旅の途中でシャッターが切れなくなってしまった…。
意外だったけど、きっと、自分自身で無意識のうちに、
この旅を写真に残すことを「義務」にしていたんだと思う。
撮りたいから撮る。そんな当たり前のことができなくなっていた。
貴重な旅の途中だったけど、カメラを置いて、
公園の芝生に横になりながら、いろいろなことを思い出してみた。
以前、ある写真家さんに
「どうしたら『いい写真』が撮れるようになるんですか」
と尋ねたことがある。
その写真家さんは、こう答えてくれた。
「最近かな、こういうときにはこう撮れば
『いい写真』になるって分かるようになったのは」
還暦を迎えたこの方の言葉に、
私はなんて馬鹿な質問をしたのかと、
恥ずかしくなったことを覚えている。
ロンドンの公園の芝生の上で、
この方が今年の年賀状に
「『いい写真』をたくさん撮ってください」
とメッセージを添えてくださっていたことを思い出した。
『いい写真』ってなんだろう。。。
今回、旅の途中で何人かのカメラマン志望者や
たくさんの一眼レフをもった旅人と出逢った。
みんなそれぞれ、素敵な写真をたくさん撮っていて、
嬉しそうにみせてくれた。
その一枚一枚には、撮影者本人の「心」が
しっかりと映った「いい写真」だった。
仕事でシャッターが切れなくなるたび、
平尾さんご夫婦をはじめ、
色々な方が助けの手をさしのべてくれて、
そのたびに「諦めず続けなさい」と言われている気がして、
これまで何一つ長続きしなかった私でも、
なんとかここまでやってこられた。
「続ける」ことの難しさを知ったし、その大切さも知った。
一枚一枚に「心」を込めて。いつも心がけてきたことなのに、
私は旅の途中で、いつの間にか忘れかけてしまっていた。
ロンドンでは写真がほとんど撮れなかったけど、
公園の芝生の上で過ごしたこの時間は、私にとって有意義な時間になった。
「いい写真」の解釈は人それぞれだけど、
大前提として、そこにはかならず撮影者の「心」が映っている。
そのうえで自分なりの表現をし、
その写真を見てくれる人の心に共鳴したとき、
初めて「いい写真」が生まれるのだと思う。
いつか私がこの世を去ったあと、
私が撮った写真が一枚でも誰かの心のなかで生き続けてくれたら、
誰かの人生に関わり続けてくれたら、これほど嬉しいことはない。
だから私は、これからも「心」を込めて写真を撮り続けていきたいと思う。
ドタバタ怒濤の61日間10カ国の旅…。
途中移動のハードさに心が折れそうになったけど、
いま思うことは「やっぱり旅っていいな」ということ。
こんな素敵な体験ができたのも、
何よりこの旅のきっかけをくださった成田国際空港様のおかげです。
本当にありがとうございました!!
そして、いつまでも自由気ままに生きる私を見捨てることなく、
温かく見送ってくれた家族、友人、日ごろお世話になっている皆さま、
ありがとうございます!これからも、何卒よろしくお願いいたします。
P.S. 次目指すは南米再訪(できれば3カ月くらい)の旅(笑)
てるよ
Teruyoさん、旅の終わりまであと少し!
しっかり満喫してきてくださいね。
確かに、ついつい日常の忙しさの中で
いろんなことをこなさなければならなくって
文字通り[心を亡くしてしまう]こと結構あると思います。
私なんて日々反省だらけですが…σ( ̄∇ ̄)。
だから彼女が彼女の思いを整理でき
いろんなことを考えた…それだけですばらしいな〜って
私は素直にそう思いました♪
今後の彼女の写真がますます楽しみです^^!!
=============
ところで…ここからは少し余談です。
ともめーるに分けてもよかったんですけど
流れでこのまま書いてみました。
そうですね、[いい写真]の定義って確かに難しいんでしょうね。
一般的に[いい写真]=[きれいな写真]と思われてるところもありますが
必ずしもイコールではないものがいっぱいあるなぁと思ったりしてます。
実際[キレイ]という部分だけをクローズアップすれば
正直、Hiroの写真はそうとは言えないものがいっぱいあると思います(笑)。
すごくひきつけられてもキレイとは違うというか。
…なんて怒られちゃうかな。
まぁどっちにしても、
私が撮りもしないのに偉そうに書くにもどうかとは思うのですが…(汗)。
すみません(反省)。
でもHiroにはいい写真だなー、この写真は素敵だなーと思うものには
たくさん出会わせて貰ってるなぁと感謝しています。
[いい写真を撮る]かぁ…
私はフォトグラファーじゃないので
わからないことだらけだと思いますし
もちろんフォトグラファーそれぞれだと思いますが、
Hiroを見てきての印象としては
多分そんなことを考えてないんじゃないかなと思ってました。
そこで、実際聞いてみたらやっぱりそうでした。
(よかった、ずれてなくて〜)
え〜っどういうこと?と思われるかも知れませんが
(ボキャブラリーが少なくてすみません…)
もう少し詳しく書くと、彼の場合
【いい写真が残せたらいいな】という思いは
もちろん大いに常に持ってると思いますが
【いい写真を撮ろう】とは
思ってないんじゃないかな。
…という感じでしょうか。
うまく伝わってるかなー。
いい写真になるかどうかはあくまでも結果にすぎないから。
そしてその結果も見方ひとつで全然変わるかもしれないし。
(特にスポーツの場合、取り巻く背景、勝敗が有るだけに余計に)
まぁ、だからなのか、Hiroは写真にタイトルをつけることを嫌います。
自分じゃなく、見た人がそれぞれに感じたらいいから、と。
タイトルをつけるのは自分じゃないんだ、と。
確かに見方によっていろんな広がりがある。
四角く切り取られたそこだけのことじゃなくて
いろんな気持ちがひろがる。いろんな絵が見えてくる。
そこが写真って素敵!ってことなのかもしれませんね。
ん〜、Hiroのみならず、
私も彼を通じて日本のみならず世界の
いろんなフォトグラファーの方に会う機会がありましたが
お話しを聞いていると、素敵な写真を撮られる方って
[良い写真を撮ろうとかよりも、現場で感じることに身を任せてる。]
そういう方が多い気がしました。
撮り方うんぬんよりも、
その場で心を研ぎ澄ませたときに
一体何に気付けるか…。
気付ける心を持っているか…。
それを感じる方が多かったです。
シロウトながらにそう思いました。
でも確かに、同じ場面にいたとしても、
そこに気付かない人は気付けないですものね。
それ以前に、気付くためにはその競技、背景を
元々知ろうとしてきている心もあるんですけどね。
そのあたり書くともっと複雑になっちゃいますのでここでは割愛しますが。
だから写真ってね、
もちろん良い機材があったほうがいいかもしれない。
構図も勉強したほうがいいかもしれない。
でもね、最終的には[機材]でも[構図]でもなくて、[人]。
そこに気付ける[心]なのかなと私も思ったりしてます。
もちろんそれを瞬時に押さえるだけのスキルは要るでしょうけどね。
瞬時に気付いて残せるからこそ価値がある。
そうかもしれません。
やっぱり人間の心ってすごいですね。
ホント写真はやっぱりアートだなーと思います。
写真はフォトグラファーの自己表現だから。ハっと出来る心。
気付ける心も含めてパッションって大きいですよね。
HiroのパッションHiroカラーの写真になり、
TeruyoさんのパッションがTeruyoさんカラーの写真となる。
それぞれの心で気付くことを
瞬間を切り取っていく…。
素敵なことだと思います(^o^)/。
こういうことを改めて考える機会を与えてくれたことに
感謝!!です。
それぞれの活躍を楽しみにしたいと思います(^o^)/
引き続き、こちらでもいろんなご紹介が出来ればと思います。
ちなみに…余談の余談になりますが、
私が手がけるデザインはアートとはまた違う気がします。
デザインはアートと違って
どうすればそれが伝わるのか
ひとつひとつが自問自答って気がします。
常に問い、常に答えを探す…
なんとなく〜じゃ伝わらないですものね。
ある意味どっちかというとパッションじゃなくて
どこか理屈っぽい(笑)お仕事なのかもしれません。ふふふ。
日々葛藤もありますが
私もぶれずにまっすぐ、継続して頑張ろうと思います。
また元気を貰いました!ありがとう!
お互いにがんばりましょう♪
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