萩往還 250km レポート by 田中雅之さん VOL.17[夏木ヶ原〜ゴール]
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萩往還 250km レポート by 田中雅之さん VOL.16[佐々並〜夏木ヶ原]
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下りでそこそこ行けるという自信はすぐに打ち砕かれた。
舗装道路ではなく,トレイルコースである。
土ならまだ,踏ん張れたたが,
石畳のところが多くある。。
前日の雨で滑るし踏ん張ることができない。
もちろん,スピードを出して走ることが出来ない。
ゆっくり1歩ずつ行くしかなかった。
足の裏もズキズキする。
もう,どこが痛いのか分からない状態だった。
ダウンしてたと思った亀が追いついてきた。
元気になったようだ。
そのときまで,濱・中ペアといっしょに行ってたが
下りでおもうようにスピードが出ないため
濱・亀・中トリオに先行ってもらった。
持っていたポールをクリリンにも1本分け与え,
少しずつ降りていく。
最後の最後に魔物にやられた感じだった。
夏木ヶ原で魔物を退治したと思っていたが
まだ,生き残っていた。退治しきれていなかったようだ。
萩往還道を降りるとあとはダム横のコースを
3キロくらい走ってゴールになる。
ゴール制限時間までは,1時間以上あるため歩くことにした。
というか,下りで足を使ってしまったため,
歩くことしかできなかった。
制限時間ギリギリであったら,
気力で走っていただろう。
この3キロが10キロ以上にも感じた。
これが元気なときだったら,15分くらいで走りきってしまうだろうに。
最後の橋を渡れが,ゴールが見えてくる。
下りなのに,曲がっても曲がっても最後の橋が見えてこない。
日差しも上から照り付けていたのが,
いつのまにか横からの照りつけになっていた。
最後の橋がやっと見えてきて,
のこり500mとなった。
最後の角をまがれば,ウィニングロードとなる。
白ゼッケンでここを走るのが目標だった。
数年前は夢であった。
昨年,夢から目標に変わった。
そして,今年,目標から現実へなりそうだ。
ウィニングロードでは,たくさんの人が迎えてくれる。
みんな「お帰りなさい」と言ってくれる。
正直,どんな状態だったのかよく覚えていない。
極限の興奮状態だったからか。
多くの人に賞賛されている記憶あるだけだ。
ゴールには応援団も出迎えてくれた。
関ちゃんにもダッコしてもらった。(人生初)
いろんなランナーとゴールを称えてあって握手もした。
やりきった感がいっぱいだった。![]()
最後のインタビュー
そして,改めてウルトラマラソンの醍醐味が分かった。
いっしょにスタートするランナーは敵ではなく仲間。
共走する仲間である。
また,他のウルトラマラソンにも出場し続けたいと思った瞬間だった。
つづく。
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