[野球]谷口容基さん ゼロからの挑戦13
引き続き、一週間分まとめてのお届けになります。
ボリュームたっぷりですよ!
あちこちに行動しながら
もちろんうまくいくことばかりじゃないけど
助けてもらってひとつひとつ前へ進んでる
…そんな内容にパワー貰えちゃいます。
それでは早速ご覧ください♪
6月21日
今日は日曜日、朝起きてすぐにアカデミーのリサーチをしました。
翻訳ソフトを使ってスペイン語のページを日本語に変換し
とにかくアカデミーについて少しでも情報を得るために探してみましたが、
サンティアゴという町に一つあるのと
あとはメジャーリーグ傘下のアカデミーのことしか載っていませんでした。
ボカチカのアカデミーもリサーチしてみたのですが、なかったです。
そして午後はフィールドに練習しに行きました。
行くと日本でいう草野球みたいな感じの
おじさんたちがソフトボールを行っていました。
ソフトをやっていたら野球のことにも詳しいと思い、
自分のことを紹介しました。
そしてなぜドミニカに来たのかを
あらかじめ携帯にまとめておいたスペイン語で説明しました。
そしてそのあと練習を行いましたが、
今日は小学生の試合と天候があまり良くなかったため
少ししか練習できませんでした。
そしてホテルで素振りをして
そしたらホテルに従業員の友達が来ていて
3人組のアメリカ人でした。
しかし今はドミニカに住んでいて
英語を話せたので少し会話しました。
明日はマリナーズに朝から行きます。
どうなるかはわかりませんが、しっかり行動を起こしていきます。
6月22日
今日は朝からシアトルマリナーズのアカデミーに行きました。
シアトルマリナーズはほかのアカデミーに比べて
かなりセキュリティが厳重なので
入ることにかなり苦労しましたが、
なんとか交渉して中に入ることができました。
中に入れてもらって球団お事務所に連れて行ってもらい、
マネージャーのような男性の方とお話をさせていただきました。
自分がドミニカに来た理由、今後どうしたいかということを伝えました。
そしたら、いつかわからないけど
次のトライアウトに参加しなよということで
名前、誕生日、身長体重などを聞かれました。
そのあと自分の紹介文を差し上げて、
じゃあ決まったら連絡するよとのことでした。
そしてサマーリーグを観戦しました。
マリナーズの野球のイメージは丁寧なイメージでした。
ワンプレーワンプレーが丁寧でミスがほかのチームに比べて少ない
そして打力に頼らず走塁もほかのチームに比べてよかったと思います。
これは、対戦相手のアストロズにもいえましたが、
マリナーズの方がより丁寧でした。
これは打力が付けばもっと強いチームになると感じました。
自分が気になったプレーは、1、2塁でダブルスチールした時に
投手の球が変化球でアウトローの球で
キャッチャーの体勢が悪くなってそこでセカンドに投げたんです。
それでアウトになり後続を打ち取って
無失点で切り抜けた場面でした。
日本ではまずダブルスチールは後ろのランナーはただですが、
アメリカでは殺しに行くということをきょう勉強しました。
さらに二遊間が1,2番を打っていたのですが、
17歳、18歳の若さでいい二遊間でした。
今まで見てきた中でもかなりいいほうだと思います。
試合は5-1でマリナーズの勝利、
地区によって野球が違うのかもしれません。
ボカチカサウス、ベースボールシティ、
ボカチカノースと3つ見てきましたが
ボカチカサウスは打力、パワーでねじ伏せるイメージで、
ベースボールシティは積極的にプレーしていくチームが多く
ボカチカノースは走塁がよく、
丁寧な野球をしてくるというイメージでした。
明日また行ってみようと思います。
そのあとはホテルに帰って練習をしに
近くのグラウンドに行きました。
今日はアカデミーが練習をやっていて
練習に入れよと言っていただき子供たちと練習をしました。
いつもはいないたまに来るコーチの人が今
日は来ていてその人は少しだけ英語を喋れるのですが
今日は守備練習だけということもあって色々と教えてくれました。
特にバックハンドはとったあとの右足が大事、
シングルハンドは左肩で打球に合わせること
セカンドでのダブルプレーのターンの足運びなどを教えてもらいました。
とても参考になりました。
そして全体練習が終わったあとに
この前の少年とまたバッティングゲージでバッティングをしました。
少しずつ前の感覚が戻ってきていていい感覚で打てています、
ただファールうちの練習をしていると
もっとおもいっきりフレと子供に怒られるんです笑
でもそこは笑いながらごまかしてます。
ちゃんと自分の目的をスペイン語で伝えられるといいですが
今の自分では難しいのでできません。
今日もいい練習を行うことができました。
そしてなんと平尾さんから紹介していただいた
WBCでプエルトリコまで来ていた方々と連絡が取れました。
本当にありがとうございます。
6月23日
今日は朝からサントドミンゴに行きました。
キスケージャ球場の中にある
ドミニカ野球協会に行くためです。
今日は自分にとってとても大きい一日になりました。
それは自分一人でバスに乗りサントドミンゴまで行き
自分ひとりで買い物をしてフードコートで食事できたからです。
今まで自分は結構ビビって何も出来ませんでしたが
今日出来たのでこれからは今までよりも余裕を持って移動できます。
ドミニカ野球協会に着いて
ドミニカの野球の情報について教えて欲しいということを伝えました。
そしたら、三塁側にあるリセイティグレスに行けば教えてくれるよ
と言っていただき、その後リセイの事務所に行きました。
最初はいれてもらえなかったですが、
交渉してそしたら警備員とは別の人が出てきて
その人は英語が喋れて英語で喋り中に入れてもらいました。
中日ドラゴンズの選手が毎年来ることから
私たちは日本人が好きですと言ってもらい
とても親切にしていただきました。
昼食を出してもらい
その後ゼネラルマネージャーの人を紹介してあげるとのことでしたが
外出しているため少し待ってもらえますか?と聞かれ待ちました。
待っている間はリセイティグレスの
ロッカールームや球場を見学させていただきました。
これも日本じゃありえないことだなと思いました。
そしてゼネラルマネージャーと話をさせていただき、
このプロリーグは9月からすべて始まる
それまではなにもしていない、
ここは、プロリーグでほかのリーグのことについてはあまりよくわからない
だから広島東洋カープのアカデミーに行ってみたらどうかな?
あそこなら日本語をしゃべれる人がいるから
と教えていただきました。
詳しく知れると思うよと言ってもらいました。
そしてウィンターリーグの厳しさも同時にしれました。
内野手として参加するのはかなり厳しいと思うよ、
なぜなら例年内野手はドミニカ人が多くハイレベルだからとのことでした
結構難しいと思うよ、
でも6チームあるから何かしらチャンスはあるかも
いずれにしても今の段階では何とも言えないから
と言われカープアカデミーに行ってみます。
今日はありがとうございました、
と伝えキスケージャから日本大使館に移動しました。
大使館には知り合いの方がいて在留届を提出しました。
そしてそこでいろいろお話させていただき、
私は野球のことはわからないけど
できるだけ協力したいと言っていただき
なんでもわからないことがあれば聞いてくれてもいいし、
聞きたいことをメールで送ってくれれば
スペイン語で訳したり私の知り合いに聞くこともできると言っていただきました。
そして帰りに日常用品と服を買って帰りました。
タクシーなどの交渉術もだいぶできるようになってきました。
明日はサンペドロデマコリスにある
カープのアカデミーに行こうと思います。
サンペドロはサントドミンゴに比べて田舎なので
今日以上に気を付けて行こうと思います。
6月24日
今日は朝からカープアカデミーのある
サンペドロデマコリスに行きました。
カープアカデミーでドミニカの野球について
詳しく聞こうと思い行きましたが
着くと日本人の方が6人ぐらいおられて
日本人の方にこれまでの経緯と今後どうしたいかを説明しました。
そうするといろんな人を紹介してあげるし
出来ることはさせてくださいと言っていただきました。
チームの試合が終わり帰ってきて
日本人のコーチの方にお話をさせていただきました。
かなり厳しいこと言われ、ドミニカに何しに来たんだ?
とかお前じゃ無理だよ。
とかいろいろ言われたのですが、
それでもやりたいというんであれば
がんばればいいよと言っていただきました。
ボカチカに戻りメジャーリーグの博物館みたいなところに行きました。
トロフィーを見せていただきたいと伝えると
今はここにはなくてどこにあるかわからないとのことでした。
しかし、サミーソーサやアレックスロドリゲスなど
ドミニカを代表する選手たちの記念品が飾ってあり
WBC2013年度で使用されたベースやボールが飾られてました。
そしてホテルに帰り、その後練習場に行き練習を行いました。
明日からサンペドロで練習です。
頑張ります。
6月25日
本日はカープアカデミーで紹介頂いたところで練習をさせていただきました。
朝6時に起きてサンペドロまで一時間かけてバスで行きました。
8時に到着し9時から練習スタートでした。
練習はまずグラウンドを3週ランニング、
その後入念なストレッチを行い、
ショートダッシュを行い、キャッチボールを行いました。
僕はショートのもうひとりの人と行いました。
1球1球ずつ感覚を確かめながら投げました。
ドミニカに来てまともに練習したことがなかったので、
とても貴重な体験になりました。
そのあと守備練習を行いゲームノックで
状況に応じた判断をするための練習でした。
自分的には外野からの中継プレーの距離感がなかなか掴めませんでした。
ドミニカの練習とは違いかなり入念な守備練習でした。
そしてそのあとは別のグラウンドに移り
フリーバッティングを行いました。
最初は変化球マシンで打ち、
そのあとはバッティングピッチャーに投げてもらいました。
これも1球ずつ感覚を取り戻すように打ちました。
日本にいたときはかなりいい感覚で
バッティング出来ていたのでそれに戻るように打ちました。
そして竹バットとボロボロのボールだったので全然飛ばなかったですが
それでもほかの選手たちはしっかりと打っていました。
なかには フェンス際まで飛ばす選手もいました。
その選手はアメリカのシングルAに行き、
クビになってカープアカデミーに来て契約をした選手でした。
そしてそのあと素振りを行い、
守備のフィルディング兼ランニングみたいなメニューを行い
体幹トレーニングを行いストレッチをして終了しました。
結構ハードで少し疲れました。
その後、昼食をいただき、
個人練習としてバッティングを行いました。
200球位打ち込みました。
途中で足がつりそうになりましたがしっかりと下半身で
ボールを打ててることだと感じ失いかけていた感覚も
しっかり呼び戻せたと思います。
その後はサンペドロからボカチカまでバスで帰りました。
今日はハードに動いたので
いつも以上にストレッチをしっかり行いました。
明日はドミニカ選抜のナショナルチームと
練習試合に少しだけ出場させていただけることになりました。
そしてそのために早く寝ました。
6月26日
今日は昨日と同じ6時に起床し
サンペドロデマコリスに向かいました。
そしてカープアカデミーに紹介頂いたアカデミーでは
練習試合の前に軽く練習を行いました。
グラウンドを1周走りストレッチとダッシュを行い、
軽くティーバッティングとノックを行ってから試合会場に向かいました。
試合会場はウィンターリーグで使う
サンペドロデマコリスにある
プロ球団のエストレージャス・オリエンタレスの本拠地である
エスタディオテテーロバルカスというところで
ドミニカ選抜ナショナルチームと試合がありました。
すでにナショナルチームが
バッティング練習を行っていましたが
軽くスタンドに放り込んでいるところを見ると
改めてパワーでは勝てないなと感じました。
更にナショナルチームにはメジャーリーグで長年プレーした選手もいました。
ストレッチとキャッチボールを行いました。
そしてここでも日本式の試合前ノックを行いました。
そして試合が始まりました。
こちらが先攻で僕は1番ショートでスタメンでした。
いきなりの打席で本当にちゃんとした選手たちとのプレーは8ヶ月ぶりでした。
初球からいきなりストレートかなり速く見えましたが
後で聞いた話だと143~145キロくらいだと言っていました。
そして2-3まで一球も振らず6球目をファールにしました。
続くストレートを見逃して四球を選んで出塁しました。
そして2球目で盗塁しました。
盗塁の際にはスタートが上手く切れませんでした。
さらに力みすぎてスピードに乗るのが少し遅れた感じがしました。
そして2番バッターの左中間への2塁打であっさり先制点を取りました。
2打席目で2-2からファールにしにいったんですが、
まさかのショートゴロになってしまいました。
2打席で合計12球を投げさせましたが、
もっと球数を投げさせないといけないます。
3回にはダブルプレーを取りました。
高いバウンドでトスをしたんですが、
後から振り返ってあれはスローでよかったなと思いました。
結果的にはセカンドの選手が上手かったので
ダブルプレーを取れましたが、ここは今後の課題だと思います。
その後も2本のホームランで6-1で大きくリードをして
いい展開で試合を運んでいたのですが
最終回にまさかの逆転サヨナラ負けでゲームは負けてしまいました。
個人的にはいろんなことを感じました。
投手の球のキレがいい。
打球がめちゃめちゃ速い
グラウンドの土が固く芝が長いため打球処理が難しい。
ファールの技術が通用すること自信になった
低めの変化球が見極められた。
ベンチでの雰囲気は日本とは全然違う
ここは本当に違うんです。
ベンチではみんなたわいもない話をしてふざけてるけど
打席に入る前にはすごい集中力でした。
日本ではベンチから追い出されるようなこともここでは普通、
ホームラン打ったらみんなベンチから飛び出して喜んでました。
しかも最初のホームランが
バックスクリーンを超える超特大ホームランでした。
今日良かったところは自信にして
またできなかったところはしっかりと課題克服していきたいと思います。
その後は昼食をとりボカチカに帰り近くのグラウンドで
ランニングスローとゲッツのターンの練習を子供たちとやりました。
6月27日
今日は朝起きてからサマーリーグを見に行きました。
シアトルとナショナルズのでした。
昨日の試合の感覚が残ってる中で
また今までとは違った感じ方ができました。
試合はナショナルズが勝ちましたが、勢いがありました。
これはプレーには見えない部分ではありますが、
とても重要な部分だと感じました。
2チームの実力の差はそんなになかったようですが、
マリナーズはあと1本が出なかったです。
これも走塁が良ければもっと点が取れたと感じました。
点を取るためには打撃がだいじにみえますが、
実は一番大事なのが走塁だと思います。
僕はこれを独立リーグ時代に学びました。
試合が終わり、ホテルに帰ると昨日の疲れがすごくて昼寝しました。
その後は起きてホテルで素振りを行いました。
きょうはホテルのオーナーと夕食をともにさせていただきました。
オーナーのパスタは本当に美味しいです。
かなり左のおしりが張っていること、
これは久しぶりの試合だったのでかなり疲れました。
それと同時にお尻を使ってプレーを出来ていることでの証でもあると感じ、
体の動かし方がいい状態であることを感じました。
あしたからもがんばります。
- 関連記事
-
- [野球]谷口容基さん ゼロからの挑戦15
- [野球]谷口容基さん ゼロからの挑戦14
- [野球]谷口容基さん ゼロからの挑戦13
- [野球]谷口容基さん ゼロからの挑戦12
- [野球]谷口容基さん ゼロからの挑戦11